ICチップが入ることで利便性とセキュリティ面が格段に向上
ICカードとは、カード前面・左側にICチップ(集積回路)が付いているカードのことです。
クレジットカードには所有者のカード情報を記録している磁気テープ(カード裏面上段部分)がありますが、これはスキミングなどによる偽造カードが作成しやすいというデメリットがあり、今後は、切り替わっていくことでしょう。
ここで、偽造カードによる被害についても説明しておきます。
平成14年をピークに被害金額は減少してきていますが、それでも年間45億円もの被害を出しているのです。磁気テープに情報を入れるという技術は、一昔前のものですので、現在では、簡単にデータコピーができて、偽造カードを作ることもできます。
偽造カードを作るための機械も、秋葉原などの電気街に繰り出せば、見つける事ができます。
この様な手法の犯罪がスキミングと呼ばれるものです。
では、磁気テープのカードとICカードの違いはどうなっているのでしょう。
カード種別 | 磁気ストライプ型カード | ICカード |
---|---|---|
イメージ図 | ||
情報記憶部 | 磁気ストライプ | ICチップ |
情報記憶量 | 少ない | 多い |
カード内情報処理 | 不可能 | 可能(※CPU搭載) |
情報の読み書き | 端末機でスライド | 接触型と非接触型 |
またICカードにする利点は、セキュリティ面だけではありません。読み取り機にカードをかざせば支払いができるSuicaやiD、QUICPayなどの便利な機能もICカードだからできることなのです。
現在は、ICチップと磁気ストライプ、両方が使われている状況です。
それは、店頭に置かれている信用照会端末機(CAT)もICカード対応型へと変更している過程でもあるからです。
完全にIC化されるのは、まだ先の話になりそうです。